今日も坂道の話がしたい

日向坂46を中心に坂道グループについて語ってます

日向坂46関連ワードによる昔話「桃太郎」

日向坂46関連ワードを有効活用し、昔話「桃太郎」を作りました。あなたはいくつ関連ワードを見つけ出せるでしょうか?ご賞味ください。

 

 

 

 

 

むかしむかし、北海道の森の奥に、佐々木久美蔵と一番のおばばが住んでいました。


久美蔵は山へときめき草刈りに、おばばは川へ富田シャワーへ行きました。
おばばが川で富田シャワーをしていると、グチュグチュペー、グチュグチュペーと、大きなとっぴきりの約束の卵が流れてきました。
おばばは大きな卵をひろいあげて、お昼寝べぇかりぃわたなべに持ち帰ることにしました。


さっそく久美蔵とおばばが食べ物に感謝、と卵を切ったその時、なんと中から

「フェ〜」

と、やんちゃるで男の目をしている5歳児が誰よりも高く飛び出してきました。
「これはきっと、おひさまがくださったにちがいない!」
子どものいなかった二人はジョイフルラブです。その子をささくマンと名付けました。
ささくマンはキュンキュン育って、やがて居心地悪く大人になりました。

 

ある日、ささくマンが君に話したいことがある、と言いました。
「ぼく、アメリカンドリームへ行って、わるい鬼教官を3日で落とす」
そう言うと、おばばにタルタルチキンを作ってもらい、鬼教官退治へ出かけました。
「鬼教官、イマニミテイロ」


走り出す瞬間、手薄な右サイドから一匹のうにが出てきました。
「お腰に付けたタルタルチキンを1つ下さいな。抱きしめてやる」
こうしてうには、お供になりました。

しばらくおばさんぽしていると、こんどは後頭部が遅れてくる人が走ってらっしゃいました。
「お腰に付けたタルタルチキンを1つ下さいな。男友達だから」
こうして後頭部が遅れてくる人は、お供になりました。

それでも歩いてると、今度は空から20(にいまる)が声をかけてきました。
「お腰に付けたタルタルチキンを1つ下さいな。勝つしかねぇので」
こうして20(にいまる)は、お供になりました。

3匹の選ばれし者とともにささくマン一行は、ドラゴンボートを立ち漕ぎし、ついにアメリカンドリームへたどり着きました。


「みんな、これからがホントの時間。それ、アゲてけっ!」

うにはおしりにYES 齊藤京子かまし、後頭部が遅れてくる人は井口砲を放ち、20(にいまる)は鬼の死んだ目をつつきました。ささくマンも、パンの鉄砲を撃ってやりたい放題です。

とうとう相手のお山の大将も、

「ねぇ〜、勘弁してくれよお!なんでそんな私ばっかりいじめるんですか!ぐるぐるピーマン君だよお〜」

と、手をついてサトミツ状態。

こうして鬼教官を退治した一行は、春日さんに奢ってもらう券を手に入れ元気よくバイバイ!しました。


そして三人は、宝物のおかげでハッピーオーラに暮らしましたとさ。

イイネ!

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聖地巡礼!「こんな好きになっちゃっていいの?」のMV撮影地が最高だった

兵庫県公館関係者各位の皆様!!動機が不純ですみません!

 

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みんな大好きこのシーン


日向坂46の3rdシングル「こんな好きになっちゃっていいの?」が発売されもうすぐで一ヶ月が経とうとしている。。過去2作品の明るいイメージから一変、シリアスなミディアムバラード系ナンバーでありながら激しいダンスが特徴的。オトナな表現もできちゃうんだぞ!!と言わんばかり、日向坂46のポテンシャルの高さを世に知らしめる作品となっている。そして楽曲にエレガンスさを強くもたらしているのがMV。豪華なシャンデリアや雰囲気のある大きな窓・廊下がとても印象的だ。

www.youtube.com

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撮影地は兵庫県公館。調べてみると土曜日に限り無料で一般公開しているとのことで早速行ってきた。そこで待ち構えていたのは「好きなアイドルの聖地巡礼」という不純な動機で訪れたことが申し訳なくなってくるほどの荘厳で静寂な空間だった・・・ 

 

ようこそ、兵庫県公館へ

最寄駅である県庁前駅から徒歩3分。小洒落たお店の多い遊びスポットの元町駅からでも徒歩6分程度の親切設計。電車で簡単に行けるのは遠方民への思いやり。

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付近の駅からの地図

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「どうも!厳かです!」と声が聞こえてきそうな兵庫県公館 外観

どうやら相当な歴史がありそうだ。しかしそんなことはどうでもいい。「こさかなの吸った空気を吸いに行くぞ!」「にぶちゃんが踊った余韻を感じるぞ!」「お寿司が登った階段を踏むぞ!」とブレずに入館。入ってすぐの受付でダンディなおじさまからパンフレットと館内の地図をいただいた。

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手作り感が、その、あの、うん、まあ、あれだ


こんな動機のクソ若造にも関わらず優しい態度のおじさま。誰にでも平等に接するその態度はアイドル顔負けだが、アイドルほど可愛くはない。読者のあなたが訪れた際には、キョドらずしっかり挨拶しよう。
なんだか申し訳ない気持ちとパンフレットを抱きながら、案内されたエレベーターの方へ向かう。館内、とーっても静かだ・・・。なんちゅう高級感・・・これは落ち着かない・・・人も少ない・・・聖地巡礼オタクもっといてくれよ・・・いつもウジャウジャいるくせに・・・今まで生きてきてこんなにオタクの存在を望んだことはなかった。3階から順番にどうぞ、とのことなので握手会の列がごとくきちんと順路に従うことにする。

10人の男が並ぶ女性の秘密

10人の男が並ぶ女性の秘密

 

 

最初は3階から 

「なんだか思ってたより豪勢な建物だ。MV撮影地に選ばれるだけのことはある」
偉そうに感心しているうちに3階へ。ドアが開くとすぐに目に飛び込んできた景色がこれだ。

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左 HP  右 写真

なんと先日まで日向坂46公式サイトトップページを飾っていた画像と同じ空間ではないか!!いきなりの見たことある景色に胸が高まるのがわかる。しかしここで注意だ。館内はとーっても静か。「おおおおおおおおっ!!!!!!!」と驚き声をあげそうになるかもしれないが、井口ばりの吸引力で飲み込もう。

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上 MV  下 写真

地図によると3階は綺麗な廊下といくつかの部屋と大会議室で構成されているらしい。漂う高級感と静寂に圧倒され、足取りもそろりそろりの忍び足。おや?この廊下もみたことあるぞ? 

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上 MV  下 写真

こ!れ!は!
こさかなが歩いた廊下ではないか!!!!床のふかふか絨毯が輝いて見える!!!この床は舐めたい!!舐めたいぞおお!!!!!!しかしここで注意だ。廊下の奥の部屋の前で案内役のおばさまが目を光らせている。床を舐めると剥がされるだろう。もしどうしても舐めるのであれば引き留めはしないが、自己責任であることはご理解いただきたい。

さて、それぞれの部屋をのぞいてみよう。うーん・・・どれも一緒!MVにおいてどの部屋がどの場面に使われていたのかさっぱりわからない。ついつい写真を撮るのを忘れてしまった。おそらくどこかが作中のこさかなの部屋なので、確実に抑えたい人はしっかり予習し構造を把握しておくことを強くお薦めする。そしてここで1つ気づいたことが。室内、すごく質素なのだ。MVで置かれていた豪華絢爛な飾りはどこにも見当たらない。おそらく日向坂サイドが用意したものなのだろう。美術スタッフのこだわりが感じらる。

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庭園の写真。MVでは使われてないけど素敵な場所。

この階では剥がし案内役のおばさまに積極的に話しかけらた。「ここは政府の要人や外国の貴賓なんかも普段使っているんですよ」それはすごい!そんなたいそれた場所だったとは!僕の嘘くさい反応とは対極的に、館内に漂う高級感はどうやら本物らしい。「作りは100年前から変わってないんだ」へーそうなんですね!軽い相槌に覆いかぶさるように歴史の重みが体全体にのしかかってくる。このおばさま、穏やかな神対応ながら目の奥底が怪しい。「そういうのはどうでもいいからメンバーが使った部屋を教えてくれよ婆さん」なんて野暮なこと、絶対に口走ってはいけない。殺される。

 

モテる男は喋らない

モテる男は喋らない

 

 

続いて1階。へ?2階・・・?

一通り見終えたので次は2階。ここではエレベーターではなく階段を使った方がいい。なぜなら、ここがオタクが深読みしすぎることで有名なこさかなとお寿司がすれ違う階段だからだ。

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上 MV  下 写真


実際に見ると質感が田舎のイオンだが、手すりがそれとは異なり豪華さを演出している。この手すりはおそらくメンバーもにぎにぎと触っているので間接的に握手しておこう。

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この構図で撮るなら3階から


2階では兵庫県や神戸市、この会館の歴史を学ぶことができるらしい。学びたきゃ学べばいいと思います。

 

さて、お待ちかねの1階。ここは見所が多かった。まずは何といってもここ。

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上 MV  下 写真

メンバーが踊った大階段。MVだとかなり大スペースに見えていたので、思ったより小さく見逃しそうになった。あの階段は外でもなくメインスペースでもない、ちょっと裏っぽい所にあるのでくまなく探そう。この階段からはメンバーが踊った汗や残り香を感じることができる。これが本当だから困る。嘘ではない。花粉症の季節なので鼻の通りをよくしておこう。

ハナクリーンS(ハンディタイプ鼻洗浄器)

平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学

平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学

 

 

この階段の上部のスペースがこちら。

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上 MV  下 写真

こんなところで撮っていたとは。まさかの1階。これだけの美術品をえんやこらさと持ってきたということだ。

 

こさかなとメンバー数人がすれ違う廊下もこの階。

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上 MV  下 写真

MVだと結構開放的に見えたので上の階かと思ってたら1階だ。騙されるところだった。みんなは見逃さないように。

この辺りは通路である上に入口から近いこともあって、歴史家風味のおそらくオタクではないと思われるおじさまなんかが通る。人がいなくなった隙を見計らって写真を撮らないといけない。写真におじさんが映り込むと台無しになってしまう。台無しにしてはいけないのだ。【映画パンフレット】 ドラゴンクエスト ユア・ストーリー DRAGON QUEST

 

さて、一番気になるのがこの場面、みんな大好きなこの場面だ。

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ここはどの部屋で撮影されたのか。歩き回った結果、どうやら3階の大会議室が怪しい。大きめのドアを開ける。ほほう、この広さ、明るさ、間違いなくここだ!パシャリ。

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全然違うじゃねーかどアホウ!!!!!!!!
完全に勘違いだ。後で知ったのだが、1階の大会議室がそれらしい。しかしそこは窓がなくて少し暗かったんだ。MVは明るい。だから1階のここではない。「明るくてでかい場所・・・3階のここだあ٩( ᐛ )وパシャリ」
よく見れば窓の形とか全然違うではないか。これは浮かれポンチのクソ野郎だ。あの頃の自分をぶん殴ってやりたい。MVでは入口側のドアを開けることで光対策をしてたっぽい。皆さんはこんな失態を犯さないよう、1階奥の会議室をしっかり見てきてほしい。

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あのシーンは、こ!こ! 雰囲気が少し違うのでお気をつけて

お昼はカレー

ここまで見回るとお腹が減る。お昼はカレーと決めていた。このあたりはカレー屋さんの激戦区で、美味しいカレー屋さんが多い。お昼時はあたりから鼻腔をくすぐるスパイシーな匂いが立ち込めてくる。会館のすぐ近くの「サトナカ」がターゲットだったが混んでいたので、数分歩いた先の有名店「マルシェ」にしようとしたが、途中で通りがかった「パルフェ」という店が500円(!)だったのでそちらにお邪魔することに。可愛らしい雰囲気にやや狭目の店内。香るカレーの匂いが程よい辛さだと教えてくれる。店員さんは若くて綺麗な神戸美女。上がるテンションを抑えながら冷静に注文。注文すると1分足らずでカレーが出てきた。安くて早い。最高だ。さらに飲むヨーグルトが一緒についてきた。優しい。スプーンで一口すくって食べる。うんまい!!!!!辛さより甘さが強いが、かといって甘ったるくはなく、後からくるほんの少しの辛味が刺激となり食欲をそそる。付け合わせの福神漬けとらっきょは食べ放題!食いしん坊のあなたも満足に違いない。辛過ぎるのが苦手な人はぜひこちらで。

tabelog.com

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チーズもつけちゃったもんね!この欲張りさん!

最後に

僕が訪れたのは9月。「こんなに好きになっちゃっていいの?」のMVが公開されてすぐの頃だったこともあり人も少なく、心安らぐ素敵な時間を過ごせた。部屋の内装もおしゃれで浪漫溢れる。この部屋はこういう歴史がある部屋だとか、ここはこんな風に使われてるとか、案内役の方のおかげで知れたこともたくさんあり、歴史好きにはたまらない場所だろう。聖地なのに人が少なめで、聖地付近で遊べたり、ご飯食べれたり、他の観光ができるのは珍しいように思う。数分歩けば遊べる都会の「三宮」、電車で5分(歩きでもいけなくはない)行けばオシャレカフェが立ち並ぶ「生田ロード」や「異人館」もあるので、神戸観光ついでに立ち寄るのも悪くない。関西に馴染みのない人も是非推しメンと同じ空気同じ景色を見にきて握手会の土産話を持ち帰ってほしい。入場は無料だが、一般公開してるのは土曜日のみで、他の催し物と被ってる場合もあるので事前にホームページ等でチェックしときましょう。

 

web.pref.hyogo.lg.jp


日々都会の喧騒に巻き込まれて息苦しいあなたも、途切れることのない握手会の長蛇の列にお疲れのあなたも、癒されに来てみてはいかがでしょうか!! 

 

ラグビー初心者がポジションを勉強して日向坂46になぞらえてみた

大盛り上がりのラグビーW杯日本大会。史上初めて決勝トーナメントに進出した日本代表は残念ながら敗退してしまいましたが、最後まで戦い抜く姿に胸を打たれました。今大会を通じて僕もラグビーにハマってしまい、日本戦以外も観戦しています。あまりルールがわからなくても、選手同士が激しくぶつかる姿や隙を突いた突破は迫力満点で楽しい。しかし、ルールがわかれば、せめてポジションごとの役割さえわかればもっと楽しめそう・・・!

ということで、自分なりにポジションと役割を調べたので日向坂46メンバーになぞらえてみたいと思います。

 

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画像参照 Wikipediaより

1.3 プロップ(PR)→加藤史帆齊藤京子

プロップは最前列でスクラムが崩れないよう支える支柱のポジション。スクラムで負けるとチーム全体の勢いがなくなってしまうのでめちゃくちゃ大事。ボールを持つ機会が少なく縁の下の力持ち的ですが、体格の強さを武器に常に最前線で戦ってくれている頼れる存在なのです。ここは、個人仕事も多く外で戦ってくれている加藤史帆齊藤京子です。ダンスも歌もルックスも文句なしの二人は、ひらがな時代から今までずっとフロント、つまり最前線で戦い続けてくれています。センターに抜擢された小坂菜緒を守る発言や裏でチーム全体のことを考えてくれたりと、縁の下にも回れる。「日向坂で会いましょう」ではオードリーからの信頼も厚い。ちなみに、加藤史帆はその身体能力の高さから「最強」齊藤京子は仕事に穴を開けないことから「鉄人」と呼ばれることもあり、その強さはまさにプロップ。パフォーマンス、グループ事情、バラエティ、全てにおいて支えてくれている2人は日向坂46の核。プロップはこの2人で決まりです。

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左 最強の加藤史帆  右 鉄人の齊藤京子(公式サイトより)

2 フッカー(HO)→小坂菜緒

両脇をプロップに支えられながらスクラムの最前列のど真ん中に陣取るのがフッカー。プロップ同様スクラムでめちゃくちゃ大事で、チームの背骨のような存在。もちろん最前線で体を張り続け戦ってくれています。プロップとの違いは、スクラム内でボールを足で掻き出す役割があること。また、スローワーになることも多く器用さも必要とされるポジションだそうです。ここは、日向坂のセンター小坂菜緒だと思います。文字通りど真ん中に立ち続け、両脇のプロップ加藤史帆齊藤京子に支えられながらフロントとして最前列で戦ってくれています。彼女は意外といい球を投げるのでスローワーとしての才能もあります。運動神経の良さに加え文才豊か、笑顔から気迫溢れる表情も作れるなど器用さも兼ね備えています。日本代表ではおしゃれなドレッドヘアーが魅力の堀江選手が務めています。おしゃれな選手が多いらしく、モデルもこなすこさかなにぴったり。

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ど真ん中の小坂菜緒(公式サイトより)


4.5 ロック(LO)→佐々木美玲・潮紗理菜・濱岸ひより

スクラムを固定する(ロックする)ことからその名がついたロック。スクラムの前線を後ろからガッチリ固める安定感が必要です。ここが弱いと押し負ける。特徴的なのは背の高さ。ラインアウトでキャッチする役割を担っているのがロックです。どこか職人的で安心感があり背の高さが必要なポジション。これは日向坂の軸である佐々木美玲精神安定剤潮紗理菜、そして最高身長の濱岸ひよりかなと思いました。彼女達の共通点は安心感です。バラエティでは目立たなくても、裏側でのメンバーのフォローや癒しになっています。フロントではなくともダンスや歌のスキルが高く、その姿はどこか職人的な尊さもあります。まさに後方からガッチリ日向坂46を固めてくれているのです。ロック同様、こういうメンバーの存在こそ大事。

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左から 佐々木美玲、潮紗理菜、休業中の濱岸ひより(公式サイトより)

6.7 フランカー(FL)→宮田愛萌・高瀬愛奈高本彩花・(柿崎芽実

フランカーは「側方部隊」を意味するポジション。スクラムでは味方の動きを見ながら調整してバランスを取っているそうです。フィールドでは攻守にわたり稼動するので機動力が必要となるポジション。優れたフランカーがいると他のポジションに余裕が生まれ攻撃に幅が生まれることから、実はトライの影の功労者の場合も多いとか。全体の流れを読み客観的に場を見ていることから、宮田愛萌・高瀬愛奈高本彩花の3人が当てはまりそうです。辞めていなければ柿崎芽実もそうかも。彼女達は、とりわけバラエティ企画の幅を広げてくれています。愛萌と芽実がどこにでも現れタックル(ぶりっ子)を仕掛けてくれた結果、日向坂を代表する一大コンテンツ「セクシー対決」が生まれました。まなふぃ作成の相関図が元となり公平かつ味のある相関図が出来上がりました。また、唯一の春日派になることで「日向坂46VS春日」の構図に深みが出ています。「若林贔屓ネタ」も「一期生ボイコット事件」もまなふぃから広がりました。河田さんを愛し、めいめいを愛で、きょんこと付き合い、春日をあしらい、若林を虜にしたおたけは他人を巻き込んだ攻撃が得意のご様子。目立つプレーは少なくとも実は絡んでるあたり、フランカーっぽいなと思いました。

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左から 宮田愛萌、高瀬愛奈高本彩花(公式サイトより

8 ナンバーエイト(NO8)→渡邉美穂

フォワードの強さとバックスの速さ・うまさを兼ね備えたエース的存在のナンバー8。暴れん坊のようなポジションで、「あいつならなんとかやってくれる」という信頼も厚い。速さ・強さ・判断力・積極性・技術などあらゆる能力が求められるため、他のスポーツでも活躍できそうなスーパーマンが多いらしい。なんでもハイレベルでこなすオールラウンダーといえばこの人しかいません。そう、埼玉の怒涛の起爆剤こと渡邉美穂です。歌◯踊り◯運動神経◯握手◯優しさ◯演技◯ぼけ◯ツッコミ◯先輩対応◯コミュ力◯外仕事◯喋り◯ルックス◯積極性◯etc...と、もうなんでも御座れのスーパーウーマン。ナンバーエイトは彼女のための言葉といっても過言ではありません。日本代表では「ジャッカル姫野」こと姫野選手が有名。ジャッカルとは相手のボールに「噛みつき」、奪いに行くプレーのこと。春日に噛み付くミホ・ワタナベの「ジャッカル」に今後も注目です。

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埼玉の怒濤の起爆剤 渡邉美穂(公式サイトより)

9 スクラムハーフ(SH)→松田好花

スクラムハーフは、ボールを回して攻撃のリズムを作るポジション。小柄な選手が多く、高い技術と判断力が鍵となるポジション。タックルで倒れた選手からボールを拾い上げて投げてる選手ですね。フォワード陣に指示できる強さやバックスとつなぐコミュ力も必要で強いリーダーシップも求められるそうです。日向坂46では松田好花。次期キャプテンの声が上がるなど、リーダーシップ力は折り紙つき。喋りのスキルが特に良く、人をいじる・エピソードを聞き出す・先輩を立てる・おきまりの流れにノる・場を回す・話を膨らませるなど、日向坂のトークのリズムを作っているといえます。度胸も兼ね備え、春日を最初にいじりだしたのも彼女。自身が企画プレゼンしたひらがな楽曲運動会から、春日奢り券→春日と対決→BBQロケの一連の流れは、スクラムハーフから出たパスがウイングまでつながりトライを決めたような爽快感。

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日向の名パサー 松田好花(公式サイトより)

10 スタンドオフ(SO)→影山優佳

いわゆる司令塔的ポジション。攻撃のタクト振りを担当し、素早い判断力と高いラグビーI.Qの持ち主が担う重要なポジション。攻撃の指導権を握るのでより強いリーダーシップと仲間からの信頼が必要です。司令塔と言えばサッカー。サッカーといえば影山優佳。東大受験を志すほどの頭脳の持ち主なので文句なし。1期生の中でも下から2番目に若いがひらがな時代から積極的に周囲に意見を伝えるなど申し分ないリーダーシップ力。ちなみにスタンドオフはキッカーを務めることが多いポジションでもあるそうです。キックといえばサッカー。サッカーといえば、そう影山優佳。こんなところでもぴったりです。休業中の彼女が復帰した時にどんなものをもたらしてくれるのか。個人の活躍もメンバーへの影響もとてもとても楽しみです。

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アイドル史に名を残す秀才 影山優佳(公式サイトより)

11.14 ウイング(WTB)→井口眞緒・東村芽衣・河田陽菜・上村ひなの

トライを決める点取り屋、みんながつないだボールを決めるフィニッシャーがウイング。足が早い、ステップが得意など一芸に秀でた選手が多く、ラグビーの花形ポジションともいえます。日向坂46には「1発で決めれる」メンバーは多いですが、その中でも特に爆発力がある井口眞緒・東村芽衣・河田陽菜・上村ひなのがウイングです。4人とも個性が強く、バラエティ番組で見せる言動で巻き起こる笑いはまさに一撃必殺。みんなでつないだトークや流れのオチで待っていることが多いこの4人。ボールを回せば爆裂トライを必ず決める井口。めちゃくちゃな身体能力と喋らないギャップで予想を良い意味で裏切る快速めいめい。天才的な発想と癒しを求めてみんながボールをつなぎたくなるかわださん。そして、空気をガラリと変える変化球ひなの。1人いれば十分すぎる個性が4人もいる日向坂46のウイングは誰にも止められません!!

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左から 井口眞緒、東村芽衣、河田陽菜、上村ひなの(公式サイトより)

12.13 センター(CTB)→富田鈴花丹生明里・金村美久

攻撃の「柔」を担うのがウイングなら「剛」がこのセンター。攻撃時には切込隊長としてガンガン突撃します。ウイングやフルバックの道作りのために体を張ったりパスやキックをしたり、いろんな能力も求められる。とりあえず1歩でも前進、熱いファイターがこのセンターだそうです。切込隊長といえば富田鈴花。彼女が先陣を切ってぶっこんでくれるからとりあえず企画が面白くなるのです。そして丹生明里もリアクションの大きさで笑いに華を添えてくれる。彼女が大きくリアクションしてくれるからニブモネアが成立したわけです。初めの第一歩を踏み出してくれるのが金村美久。お寿司がルールに乗っ取って最初に行動を起こしてくれるから企画が走りだすのです。パフォーマンスでも握手でも魅せれるこの3人は総合力も高い。大変優秀なセンターと言えるでしょう。

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左から 富田鈴花丹生明里、金村美久(公式サイトより)

15 フルバック(FB)→佐々木久美

一番後ろで最後の守備の要となるフルバックハイボール処理を任されるので大事なのが身長。そして「最後にこいつがいるから大丈夫」というチームメイトの信頼も厚い。後方から全体を見ながら的確な指示を出しながらも自身は隙をついて攻撃参加したりと、ゲームの流れを読んで的確な判断ができないといけないそうです。もう佐々木久美の役割そのまんま。バラエティの爆発力も、魅力的なライブパフォーマンスも、チームの一体感も、全てはキャプテンがいてくれるからこそ。「佐々木久美がいるから大丈夫」と言われる日向坂46のまさに要です。

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我らがキャプテン 佐々木久美(公式サイトより)

最後に

日向坂46をどの角度から切り取るかによっても役割は変わってくるかもしれません。オールラウンダーが多いのでいろんなポジションに当てはめてみるのも面白そうです。興味ある人は是非やってみてください。
また、ラグビーはポジションごとにスタメンの背番号が決まっているので、気になるポジションがあればその番号の選手を追いかけてみましょう。しかしポジションごとに役割はあっても、全員攻撃全員守備が基本。タックルを仕掛けないウイングはいないし、ボールを扱えないフォワードもいないそうです。個性はありながらも全員が一丸となるあたりどこか日向坂46っぽいかも。フランカースタンドオフナンバーエイト、センターあたりには複数ポジションをこなせる総合力の高い選手も多く、オールラウンダー感も日向坂46と共通していて親近感が湧きます。

ラグビー日本代表は負けてしまいましたが、彼らの活躍や胸打たれる熱い姿にすっかりにわかラグビーファンになってしまいました!!選手の皆さんお疲れ様でした!!!これからもラグビーを日向坂46の次の次の次の次ぐらいに応援しています!!!!

 

 (参考)

まんがでわかる ラグビーが面白くなる本 / 今泉 清

ラグビー 知的観戦のすすめ / 廣瀬 俊朗

Wikipedia ラグビーのポジション - Wikipedia

「こんなに好きになっちゃっていいの?」を磨いて天空のつるぎにしてほしい

突然だが、敵地に乗り込む際に必要なものは何かわかるだろうか?そう、武器である。敵地に乗り込むとはすなわち戦うことを意味する。戦場においてどんな武器を持っているか、これはそのまま勝敗に直結する。強い武器を持つものが勝ち、弱い武器しか持たないものは敗者となるのだ。敵地に乗り込み、強い武器を手に戦い、勝利を奪い取るのである。

音楽にも敵地が存在する。外フェスだ。ファン、つまり仲間のみで埋め尽くされるワンマンライブとは異なり、様々な人間が集う外フェスは音楽界の戦場だ。そんな外フェスで新規ファンを獲得できれば、敵の心を制圧し屈服させたという意味で勝利と呼んでもいいだろう。

武器=ギャップ。それを教えてくれたコヤブソニック

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敵地「コヤブソニック


 

 

敵地=外フェスに挑むならば、当然「武器」が必要となる。では外フェスにおいて武器となるのは何か。それは「ギャップ」なのではないかと、コヤブソニックに参戦して思った。今回お目当ての日向坂46以外にもいくつかバンドを見たのだが、その中でも巧みに武器を使い暴れまわり僕の心を鷲掴みにしたアーティストがいた。「ニガミ17才」と「the peggies」だ。


ニガミ17才 / ただし、BGM

 

ニガミ17才は、千鳥ノブにより「クセが強いバンド」と紹介され、まごうことなき変態性を披露しながらも、「僕らのことを覚えなくてもいい。ただ、音楽はみんなで作り楽しむものだと感じて欲しい」とミュージシャンの模範のような発言をした。変態性とポップカルチャーの共存というギャップ=武器を取り出したわけだ。

 

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the peggiesは、見た目は可愛らしい3人の女の子なのに、ドラムはめっちゃくちゃパワフルで、ギターボーカルはどこかに怒りをぶちまけるような魂のこもったパフォーマンス。見た目は可愛く中身は激しく迫力満点。こちらも見事な武器さばき。

現地も僕も大盛り上がり。これほど強いギャップがあれば敵地にも堂々と乗り込んでいけることを証明してくれた。なるほど、この2組はさながら「聖剣エクスカリバー」を巧みに使いバッサバッサと敵陣に切り込んできたわけだ。

  

 

日向坂46の場合、鍵は「こんなに好きになっちゃっていいの?」

では日向坂46の場合はどうだろう。鍵になるのは3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」だと考える。


日向坂46 『こんなに好きになっちゃっていいの?』


彼女たちには持ち時間を使い切るだけのテッパンのアイドルソングがあり、言うまでもなく可愛い。つまりアイドルとして期待される「楽しさ」「明るさ」「可愛さ」といったものは標準装備のハッピーオーラ軍団だ。じゃあギャップを生み出すにはどうすれば?簡単なことだ、真逆のものを持ってこればいい。ここで3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の登場だ。
見てくれよこの顔を。このキレを。今までにない切ない表情、力強さと美しさの混じり合った魂こもったダンスを。

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以上 公式MVよりスクリーンショット

彼女たちの新しい姿に衝撃を受けたおひさまは多いはず。これならば、可愛いアイドルを想定しているアウェイな環境にも堂々とぶちかましていけるギャップになる。間違いなく「こん好き」は日向坂46の新たな武器だ。王道のアイドルソングでニコニコ笑顔になり緩みきった観客にグサーーーッ!!!とぶっ刺さる姿が容易に浮かぶ。

最後に

この曲は9月26日に行われたワンマンライブで初披露されたが、頭空っぽでサイリウムを振り回し声を上げる我々オタクを一瞬にして「黙らせた」。その後のテレビ番組ではさらに揃ったパフォーマンスを披露し、刃は研ぎ澄まされ続けていることもわかった。近いところではMステが、年末にかけては大きい特番がきっと待ち構えているだろう。来たる敵地への戦に向けて虎視眈々と準備を進め、「天空のつるぎ」を持って暴れる時を楽しみに待ちたいと思う。

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例の映画みたいにはならないでください!!


 

日向坂46ありがとう!!9月26日、今の日向坂の全てがさいたまスーパーアリーナにあった

9月26日、さいたまスーパーアリーナで行われた「日向坂46ワンマンライブ」に参戦。これを書いてるのはそれから2週間後。写真を眺めてはあの熱気を思い出し、写真を眺めてはあの感動で涙を流す。まるで昨日のことのように思い出せる、それほどまでに心に残るライブだった。落選者多数の中、現場に入れた僕は本当にラッキーです。印象に残った場面をピックアップしていきます。

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初参戦のさいたまスーパーアリーナ!!でけえ!!そう思ってた

今後の方向性を決めた「ひらがなで恋したい」

セットリストはこちら。

1. ドレミソラシド
2. ひらがなで恋したい
3. ときめき草
4. 期待していない自分
5. 抱きしめてやる
6. My god
7. やさしさが邪魔をする
8. Cage
9. Dash&Rush
10. 君に話しておきたいこと
11. こんなに好きになっちゃっていいの?
12. キツネ
13. キュン
14. ハッピーオーラ
15. NO WAR in the future
16. JOYFUL LOVE
(アンコール)
EM1. 誰よりも高く跳べ!
EN2. 半分の記憶
EN3. 約束の卵 

 

そう、ひらがな時代の楽曲が何曲かあります。OPの「ドレミソラシド」が終わり「ひらがなで恋したい」のイントロが流れた瞬間、場内に歓声が響き渡る。僕も鳥肌と同時に喜びの雄叫びを上げた。なぜこんなにも湧いたのか。それは、3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」発売により日向坂46名義だけでセットリストが十分組めるから。3rdシングル収録曲を含めて18曲、これに外フェス定番となった「NO WAR in the future」、ライブの締め定番の「約束の卵」、ライブ限定の幻の曲「日向坂」を加えて合計21曲。はい完成。ひらがな時代の楽曲を捨ててもライブが成り立つ。正直、この並びに寂しさを感じていた。しかし2曲目のイントロが流れた瞬間、それが僕だけではないことがわかった。あの時の会場の地鳴りのような声援、僕の体に流れた電撃、そしてつい滲み出てしまった涙。あの瞬間を忘れることはできない。今思い出してもグッとくる。「盛り上がれーーー!!」と煽るメンバーからは、決意と喜びに満ちたエネルギーを感じた。「日向坂はひらがなの曲を捨てたりしない。だからみんな安心してついてこい」そう言ってるように聞こえた。僕はこの時を、日向坂46のこれからの方向性が決まった歴史的瞬間だと思っている。

 

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会場外エリアにあった直筆メッセージ。サービス精神旺盛なところも変わらない

変わらない良さを見せてくれたMC。けど成長も

MCが充実していたのも今回のライブの特徴の1つ。MC中は、みんな喋ってる人の方を向く。細かいところだけど、優しさと仲の良さが見れて嬉しい。こさかな(小坂菜緒)やひなの(上村ひなの)に対しては、みんな微笑ましく見守っている。愛でてる感じが滲み出て愛おしい。途中話題が盛り上がりすぎてわちゃわちゃする場面もあった。メンバー同士で突っ込んだりフォローしたり笑ったり大忙し。しかし、それは裏を返せばメンバーの話にみんなが耳を傾け、MCの時間に対して自然と積極的になっている証拠。用意した台本を読んでいるだけではなく、その場を楽しみ、地に足ついて余裕すら感じられた。この様子はデビューカウントライブの時には見られなかった。ひらがな時代のライブを見たことがないのでこれが「成長」なのか「真の姿」なのかわからないけど、「日向坂で会いましょう」や「HINABINGO」を通じて生まれた役割や自信があったんじゃないかな。日向坂として走ってきた半年間の経験は音楽面だけではない。

 

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CoCo壱との再コラボが決まり、MCで「カレー♩カレー♩」とはしゃぐ姿も可愛かった

新たな武器「黙らせる」を手に入れた日向坂46

この日の目玉は3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」の初披露。事前にMVが公開されており、過去2作とは違った雰囲気を生で感じれることを楽しみにしていた。佐々木久美の紹介の後、まずは小坂菜緒の個人PVが流れる。初めて見る映像だ。カメラがこさかなをどアップで映し、「好きです」の一言。その言葉が来ることを予知していたかのように観客からフライング気味で「俺もー!!」「好きーー!」の声。少し笑ってしまった。するとステージにはMVと同じ服装のメンバーの姿が。そして画面ではこさかなが歩いてステージに向かう。MVを彷彿とさせる演出に鳥肌がたった。これを考えた人は天才だ。会場は少しざわついている。少し前の笑い、再現された衣装、天才的な演出、そしてついにきた初披露の時。いろんな感情が混ざり合い少し浮き足立つ会場を、彼女たちは一瞬で「黙らせた」。感情を込め切ない表情を見せるメンバー。情熱的に踊る小坂菜緒。力強い眼差し。ひと時たりとも目が離せない。瞬きすら惜しい。空気読まないバカがコールをするんじゃないか?なんて心配はどこ吹く風。会場全員が息を飲み「黙り込んでいる」。パフォーマンス後のMCでは呼吸が乱れる音が聞こえ、ダンスの激しさを物語る。MVを見てるので、初見の衝撃は和らぐはず。しかし、そのラインを超えてきた。これが彼女たちの新たな武器だ。欅坂46もウカウカしてられない圧巻のパフォーマンス。黙って欅坂46の背中を見ていたわけじゃねえ。

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お借りした写真。まっすぐ見つめるその瞳、欅の背中は見ていない

胸に突き刺さるキャプテン佐々木久美の姿

アンコール1発目は「誰よりも高く飛べ」。ここで繰り出されるのがライブ恒例のキャプテン佐々木久美の煽り。彼女の煽りは不思議だ。自然と「ああ!声出さなきゃ!」って気持ちになる。テンションが上がるのとは違って、彼女に応えたくなるのだ。もうライブ終盤、こちらの声はガラガラ。大声出すたびに咳き込む始末。しかしキャプテンはそんなことはつゆ知らず、タイトなスケジュールの日々を過ごし、悩みや苦労と戦い、圧倒的な練習を重ね、今日ステージ上で暴れまわり、なのにここにきて今日1番の大声とテンションをぶちかましてくる。そんな姿を眼の前にして手を抜くなんて申し訳なくなってくるのだ。そして彼女について行きたくなる。だから死ぬほど声を上げ、手を突き上げる。限界を超えてもうどうなってもいいやなんて思ったのは何年振りだろうか。

キャプテンは最後に「今の日向坂の全てを出し切った」と言いきった。今の日向坂とは、今まで頑張ってきて出来上がってきた全てのこと。そこには、日向坂46としてデビューしてから半年間で積み重ねてきたものだけではなく、ひらがなけやきとして磨いてきたものも確かに含まれていることをこの日を通じて実感した。ひらがなけやきの魂も、日向坂としての成長も、確かにこの場所に存在しそれが骨の髄まで染み渡ってきた。

 

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疲れた体を癒してくれた椅子。宿泊先の部屋にあって無料で使い放題!

最後に

とても楽しく大満足のライブだった。しかしそれだけではなかった。彼女たちはこの時間を目一杯楽しむだけではなく、成長した姿を見せてくれた。ひらがなとして、日向坂として頑張ってきた証を見せつけてくれた。日向坂を応援していると、なんだか自分も頑張ろうと思える瞬間がたびたび訪れるが、このライブも見てるこちらを心の底から奮い立たせてくれた。ただ楽しく、ただすごいだけでもなく、非現実な時間でのストレス発散で終わらない。こんなライブは初めてだ。

キャプテンが言ったとおり、今の日向坂の全てがそこにはあった。そしてこれから大空へ駆け上がっていく彼女たちの道筋も見えた。日向坂46の力。おひさまのエネルギー。この空間に溢れる愛。それら全てを受け入れるにはさいたまスーパーアリーナ、狭いなあ!!!!!!!!!!

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お借りした写真。打率10割のおひさまレインボーに公式もお手上げ

 

宮田愛萌の階段が降りれないエピソードを信じているのは盲目的?

坂道グループを応援していると、時々信じられないエピソードを耳にします。

最初の頃は「こんな人いるわけねえだろw」「嘘に決まってんじゃん」と少し冷めた目で見ていましたよ。大所帯グループの中で目立つにはキャラ作りや嘘も必要かもしれません。でも、ずーっと見ていると個人の性格も見えてくるようになるし、他のメンバーやタレントからの証言もあって、気づけば「ああそういう人もいるだろうな」「へー変わってんなあ」という感覚になってきたんです。


日向坂46に宮田愛萌という子がいます。

 

あまり詳しくない人に説明すると、彼女は読書好きで頭も良く、絵も上手な文学系少女。小豆を煮ることや御朱印集めが趣味など古風なところもある子です。一方でバラエティ番組ではセクシー担当でオードリー若林から「何度目かのセクシー人生」と言われた女。握手会では坂道グループでは希少な釣り対応が得意。これに加えて運動と歌が苦手でレズっ気があるという、とても癖の強い21歳です。

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宮田愛萌 (日向坂46公式サイトより)

そんな彼女には驚きのエピソードがありまして、なんと階段を降りるのが苦手なんです。
彼女曰く、手すりがあればそれにつかまりながらゆっくり降りれるそうですが、手すりがない階段は降りるのが怖いんですって。コンサートのステージ上に階段がある場合はちゃんとリハーサルで練習をするとのこと。偉いですね!!
ミュージックステーションに出場した際は、隣のメンバーの腕をぎゅっと握りながらあの階段を降りていました。

 (ミュージックステーションのエピソードはこちらから↓)

www.hinatazaka46.com

www.hinatazaka46.com


さて、このエピソード、あなたは信じられますか?僕は当たり前のように信じていますよ。「意識して信じるようにしている」のではなく受け入れてます。あーそういう変わった人もいるよねーという感じです。文字を書くのは左手だけどご飯を食べるのは右手の人ぐらいの感覚で受け入れてます。キャラ作りのために作ったエピソードだなんて微塵も思っていません。他のメンバーやスタッフからも多数の目撃情報やエピソードがあります。

アイドルを応援してない人からすると、これも目立つための作り話だというのでしょうか?組織ぐるみの犯行というのでしょうか?周りが見えなくなってて馬鹿だなあと鼻で笑いやがるのでしょうか?

僕は気づかぬうちに盲目的になってしまっているのでしょうか?

柿崎芽実の卒業が突きつけた現実と今まで見ていた夢の美しさ

8月12日、柿崎芽実が日向坂46から卒業した。理由は、ストーカー被害に苦しみ普通の女の子に戻りたいというもの。ひらがなけやき時代も含めてグループから初の卒業者がでた。柿崎芽実ひらがなけやき時代からエースの一人として最年少ながらもグループを引っ張り続け、バラエティでもぶりっ子キャラや持ち前の負けず嫌いな性格を生かして活躍してきた。そんなメンバーが抜けるのは、デビュー1年目の日向坂46にとって大きな痛手と言える。

4月から体調不良を理由に活動休止していたが、公式に卒業を発表したのが6月21日。知らせを聞いた時、夢から覚めたようななんともいえない気持ちになったのを覚えている。なぜそんな気持ちになったのか。振り返ってみるとそれは、現実を突きつけられたからだと思う。重要なメンバーがいなくなるマイナスとか当時は考えてもないし、芽実推しでもない。

・アイドルにはストーカーが付き物
・大所帯グループからは卒業していくメンバーが現れる

この2つの現実が日向坂46にも存在することにショックを受けたのだ。

 

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にゃんにゃん (日向坂46公式サイト 佐々木久美ブログより)

 

日向坂46はひらがなけやき時代からなかなか恵まれない不遇な立場にあった。そんな中でも持ち前の明るさでがむしゃらに突き進み、その姿を見てファンが増え、モットーであるハッピーオーラ全開でここまでやってきた。少年漫画の鉄則である「努力・友情・勝利」をファンと共に体現してきたその姿はあまりにも美しく、気づけば僕も引き込まれていった。ひらがなけやきの歴史を通じて生まれた21人の一体感は格別で、3年間誰一人欠けることなく何事にも決して揺るがない一枚岩となってデビューをたぐり寄せた。

そんな彼女たちをファンは皆心の底から応援しているように見えた。メンバーの絆もどんなアイドルグループよりも強固なものに見えていた。そしてこれからもファンとメンバーが一丸となって華やかな「日向坂」を駆け上がっていくものだと思い込んでいた。

 

そんな矢先の柿崎芽実の卒業発表。他のアイドルグループの例に漏れず、日向坂46のメンバーもストーカーの存在に悩んでおり、卒業者がでてしまった。これが現実だ。ファンは誰も皆誠実に正しい距離感で彼女たちを応援していて、日向坂46は21人全員で夢である東京ドーム公演にたどり着くものだと勝手に思い込んでいた。それほど彼女たちとファンの姿は美しく完璧に見えていた。しかしこれは夢の中で見ていた幻想だったのだ。現実を突きつけられて初めて、自分は夢の中にいたんだと気付いてしまった。

この気持ち、もし芽実じゃなく他のメンバーが卒業したりストーカー被害を告白したとしても、やはり同じように感じていたと思う。なぜなら、メンバーが誰だろうと、日向坂46のファンからストーカーが生まれたこと、そして日向坂46から卒業者が出るという事実に変わりはないのだから。

 

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ねむねむ (日向坂46公式サイト 加藤史帆ブログより)

日向坂46も他のアイドルグループと同じーーー

現実を突きつけられ、こうして夢から覚めた感覚になってしまってほんと寂しいわけだけど、かといって彼女たちの応援はもちろんやめないです。相変わらず「日向坂で会いましょう」は面白いし、3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」では進化を見せてきたし、e-Sports大会のアンバサダーになるなど面白い活躍をしてるし。ただ、今までとは違って「誰かが卒業してしまう前に」とか、「体調不良?ストーカーじゃありませんように・・」とかどこかで考えてしまうけど。

 

最後になったけど、芽実ちゃん今までありがとう!そしてお疲れ様でした!
多くの幸せがあなたに訪れますように!!!

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少し大人になったよね。ありがとう!! (日向坂46公式サイト 齊藤京子ブログより)

3rdシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」はこちらから!!↓

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